映画『凶気の桜』感想とあらすじ 戦後の日本が失ったもの

窪塚洋介主演の凶器の桜についての記事になります。
本記事を読んでいただければ
まだ本作品を観て無い方は観るかどうかの判断材料になります!!
もう本作品を観た方には映画情報やノーラン(私)の偏った感想を読んで
鑑賞中に疑問に思った気持ちを満たしていただけると感激です!!

凶器の桜でも無く狂気の桜でも無いです。
凶気という単語はこの作品での造語のようです。

【映画info】

公開:2002年
原作:ヒキタクニオ作(新潮社/2000年)
監督:薗田賢次
時間:122分
主演:山口進役 窪塚洋介
助演女優:遠山景子役 高橋マリ子(Wikipedia)
その他キャスト: 市川勝也役 川口力哉 /小菅信也役 須藤元気/青田修三 青修連合会長役 原田芳雄 / “消し屋”三郎役 江口洋介/兵頭秀次 青修連合若頭役 本田博太郎

【感想】

割と面白かったですよ~
渋谷の街をよく使用する、横浜銀バエのニューコシュチュームみたいな恰好の若者3人が喧嘩に明け暮れる序盤はかなりのB級映画、ストーリー(脚本)力不足な映画か?と疑ってしまうが
女子高生の高橋マリ子(遠山景子役 当時約22歳)が登場して、その美貌に観客の心が奪われてからはしっかり映画としてのストーリーが進んでいきます!!

アメリカ出身 171cm
父がアメリカ人で母が日本人。とても美人さんです。
近年はCMやイメージキャラクターなどで活躍されているそうで
クリーンな女性ですね。
映画女優の道には進まなかったようです。

須藤元気は今でこそアーティストの人としての認知がされてますが、当時は格闘技と俳優どっちが先にやってたのか?と不思議に思い調べてみると
映画公開年にK-1デビュー

多彩過ぎます(脱帽)
K-1でながら、映画で胸を出したギャルと公園でXXXしちゃうなんて

映画のストーリーとしては、最初は一緒につるんでいた3人組が右翼団体と関わるようになり、それぞれの新たな目標が芽生えながら話が展開されていきます
常に一貫している主人公 山口進(窪塚洋介)と流されやすい2人が対象的にストーリーが進んでいきます。

2002年当時に今の若者は、日本人はダメだ。という大人たちのイデオロギーが映画に反映されています。
日本はアメリカの傀儡で若者たちは意識せずにアメリカ文化に染まってしまい、日本人としての誇りやモラルを捨てたと主人公の山口は嘆いています。
以下、山口の女子高生の遠山に暴力について回答するシーンでの発言

「オレ暴力こそ正義だと思ってるから」
「歴史がねぇからモラルがねぇ」
「だから思い出させてやるんだよネオトージョーが、暴力で」
「知らなきゃ食い殺されるんだよ。すぐそこまで来てるんだよすぐそこまで」
「残ってんの桜だけじゃねぇかよ」

すごいパンチラインですね。。。。
2018年の今はどうなんでしょうか、当時ほど大人と子供の意識、品格、知性の差が開いているとは思えないですね
明らかに子供のモラルが上がったのではなく、低い子供がそのまま大人になってしまったからだと思いますね。。。
窪塚洋介が演じる役や映画としてはハマりすぎていました。社会的主張、若者の声、自由、などなど

あとは、江口洋介の殺し屋(消し屋)役は新鮮でしたが
ゴルゴ13とは真逆な人懐っこさも兼ね備えた殺し屋(消し屋)は見事でした
全く脇役を感じさせず、江口洋介を中心にストーリーが展開されているような感覚になりました

映画好きや、思想が強い方?にはおすすめの映画です!!

タイトルとURLをコピーしました